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メロスは本当に本気で走っていたか

 注:以下の文章はウサギが過去、学校の授業で書いた「走れメロス」についてのレポートを基に
   作成した文章です。
   かなりの屁理屈、疑問点、不愉快だと思われる部分があると思いますが、決して太宰治氏の
   メロスをけなしてはいません。でも当時、大真面目に書いていたモノですが・・・




課題
 
               メロスは本当に本気で走っていたか

1.はじめに
 今回の講義で「走れメロス」を読み、私が疑問に思ったのは「果たしてメロスは本気で走ったのか?」ということであった。物語の最後、メロスは満身創痍の姿で処刑上に辿りついたのだが、処刑上に向かう途中では

『―そんなに急ぐ必要も無い。ゆっくり歩こう、と持ちまえの呑気さを取り返し、好きな小歌をいい声で歌い出した。』

と、余裕を持っている様子を書いたシーンがある。この文から私の中には、最初に挙げた「メロスが本気で走ったのか」という疑問が生じた。今回、メロスの行動について調査を行い、その結果と考察から、メロスにが本当に本気で走っていたのかということについて検証を行った。

2.走れメロスは何処を走ったのか
 まず、物語の場所となるシラクスであるが、これはイタリアにあるシチリア島の都市、シラクサをモデルとしたと思われる。これは暴君として登場する王ディオ二スが、その名前からシラクサの王であったディオニュシオス一世あるいは二世をモデルにしたと考えられることからも、この説は有力であると思われる。このことから、「走れメロス」の時代背景は紀元前4世紀の古代ローマ時代、場所はシチリア島の都市、シラクサと似た場所だと仮定した。

3.メロスが走ったとされる距離
 次にメロスの村とシラクスまでの距離である。作品の中で

『―きょう未明メロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此のシラクスの市にやって来た。』

と書かれている部分がある。
「走れメロス」の作者である太宰治が日本人であることから、「里」は日本で使われていた長さの単位であると思われる。一里をメートル換算すると3927mであり、約4kmと置き換えられる。つまり、メロスの村とシラクスの入り口若しくは中心までが約40kmの距離である事が分かる。また、シラクスの周囲が、モデルとなったシチリア島と同じ地理であるならば、シラクサの東側は海となっているため、西側の、山間の方からメロスは来た事になる。以上の事から、メロスの村はシラクスから40km西側に離れた場所にあるという事が推定された。

4.物語の時期について
 物語の中で、メロスの妹が結婚する家の婿は

『-葡萄の季節まで待ってくれ』

とメロスが結婚式をせかす時に言った場面がある。葡萄の品種が古代ローマ時代、シチリアで栽培されていたとされる白ブドウ「アンソニカ」であると仮定すると、葡萄の季節(=収穫期)が9月辺りであると思われ、「走れメロス」での季節は6月~8月の範囲ではないかと推測される。
また、イタリアの6月~8月の日出没時間を見ると、日の出時間が6時前、日没時間が7時よりも遅いというのが通常であり、太陽が出ていた時間を朝6時から19時までとすると、太陽が見える時間は13時間である。結婚式の後、

『眼が覚めたのは翌る日の薄明の頃である。』

とメロスが薄明時に起きていたのを確認できる部分がある。薄明は日の出直前の薄暗い時間帯の事を指しているため、メロスは日の出前(およそ午前6時)に起きて村を出た事が分かる。つまり、メロスには約13時間の猶予が存在したのである。

5.メロスが出すべき速度
 シラクスまで40kmの道のりを13時間で向かうとして、単純計算でメロスが出さなければならない速度は3.0769・・・と約3.1km/hである。人間の歩く一般的な速度は約4km/h~6km/hとされていることからも、かなりゆっくりなペースと考えられる。ジョギングをする速度(8km/h~12km/h)でいけば、約5時間~4時間でシラクスへと到着する。
作中、メロスは薄明時に村を飛び出し、隣村まで走っているのが分かる文がある。

『若いメロスは、つらかった。幾度か、立ちどまりそうになった。えい、えいと大声挙げて自身を叱りながら走った。村を出て、野を横切り、森をくぐり抜け、隣村に着いた頃には、雨も止み、日は高く昇って、そろそろ暑くなって来た。』

そしてその後、

『ぶらぶら歩いて二里行き三里行き、そろそろ全里程の半ばに到達した頃、降って湧いた災難、メロスの足は、はたと、とまった。見よ、前方の川を。きのうの豪雨で山の水源地は氾濫し、濁流滔々と下流に集り、猛勢一挙に橋を破壊し、どうどうと響きをあげる激流が、木端微塵に橋桁を跳ね飛ばしていた。』

と書かれている部分がある。メロスは道のりの半分辺りで、川の氾濫というアクシデントに見舞われている。さらにメロスが川を渡り、山賊に遭遇した後の文で

『流石に疲労し、折から午後の灼熱の太陽がまともに、かっと照って来て、メロスは幾度となく眩暈を感じ、これではならぬ、と気を取り直しては、よろよろ二、三歩あるいて、ついに、がくりと膝を折った。』

と書かれている。これらの文章から分かるのは、

① メロスは午後には道のりの半分である約20kmの距離を消費していること。
② その間、メロスは2里~3里の距離を歩いていた
③ その間、メロスは2里~3里の距離を走っていた

の三つである。メロスは薄明時である6時前に村を出ているので、午前から午後に変わる昼12時までの6時間に川に到着していたと仮定すると、メロスは20km全体で約3.3kmの速度を出したと判明する。道のりが山道も含まれていると仮定しても、メロスは8km~12kmは走っていた筈なので、メロスは歩いている際、速度をさらに小さくしていたと考えられる。

6.なぜメロスは遅れそうになったのか
 時間をフルに使えば、たとえ山道も含まれていたからといえど、十分に時間内に到着すると考えられる。しかも前述のように、メロスがジョギングする程度の早さで走っていれば、川の氾濫や山賊を考えたとしても十分間に合う気がしないでもない。しかし、実際にはメロスは心身共に疲弊しながら走り、ギリギリになって辿り着いた。何故彼は遅れそうになったのか。上述の事も踏まえ、考えられる理由を以下に挙げる。


1:エネルギーの枯渇
  メロスは作中、一切物を食べたとか飲んだとかの食事をしたシーンがみられない。
 唯一、妹の結婚式の祝宴に参加していたが、そこで食事をしたかは不明。一度シラクスまで往復した後で何も食べていないとしたら、シラクスへ向かう途中、体内のエネルギーが枯渇してしまったのではないかと考えられる。
2:長距離が苦手
  上でメロスが出さなければならない速度について書いたが、文中の中で

 『メロスは、すぐに出発した。初夏、満天の星である。メロスはその夜、一睡もせず十里の路を急ぎに急いで、村へ到着したのは、翌る日の午前、陽は既に高く昇って、村人たちは野に出て仕事をはじめていた。』

 と書かれた部分がある。(「初夏」という部分で、物語の季節が6月頃であるのが判明する)何もアクシデントが起きず、急ぎに急いだ結果が深夜(午前零時)から既に陽が高く昇った時間帯であった。ジョギング程度の速度を出していれば、メロスは明け方には村についている筈である。このことからメロスの「急ぐ」という概念での移動速度は、ジョギングよりも小さいということになる。「メロスは走る事が苦手」であるとも考えられたが、物語の終盤にはかなりの早さで走っている様子が書かれているし、川を泳いだり数人の山賊をあっという間に打ち倒すことからも、運動音痴というワケではない。このことから、メロスは現代の陸上選手でいう「短距離型」の人間、それも極端にそうであったと思われる。

3:体力の限界
 シラクスと村への連日の移動で、体力が限界に来ていた。

7.まとめ
 「メロスは本気で走ったのか?」という疑問を解決すべく行ったこれまでの調査から、

「メロスは短距離は得意であったが長距離を得意としていないため、最初と終盤はある程度走って時間を浮かせ、中盤は歩いて距離を稼ごうと計画していた。しかし度重なるアクシデントとエネルギー不足から倒れてしまい、結果、疲労困憊の状態でシラクスに辿り着いた」

という見解が出た。他にも疑問すべき点が多いが、それらは今後の課題として調査を行っていく。
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No title

おおお
なんかすごいw

地形とかの話のとこはよく分からんかったけど((
まぁあれですね
そこまで読み込んだのがすごいですw

No title

すごい!
ここまで読みこまれるとは
太宰さんも考えていなかったのでしょうか・・・笑

今までの有名作品をここまで調べてみると
色々穴が出てきそうですねww

Re: No title

> メープルさん

 ありがとうございます♪ズサー⊂(・∀・と⌒ヽ

 太宰治氏の上げ足を取るようなレポートですが(笑)
 でもいろいろな解釈が出てくるのでそれもアリなのかな?

 今になっても、他の部分に疑問点が出てくるのですが、
 そういうのもこの作品の良さかもしれませんね♪

 

Re: No title

> 虫見さん

 コメントありがとうございます♪
 
 確かに、太宰氏もまさかこんなトコロつっこまれるとは思ってないでしょうね(笑)

 太宰治「ちょ!?おま...そこは言うなよ」的な感じで思ってたりとか(笑)

 そうですな~確かに色々出てきそうなので、今度は芥川氏の作品も見てみましょうかな_〆(・_・。)^ カキカキ

No title

メロスはスプリンターだったのですね(^^;)

40キロくらいの距離を12,3時間かけるとは
ペース配分へたくそすぎ(笑)

Re: No title

> トラさん
 コメントありがとうございますヽ( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∇ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)ノ

 あれですねメロス。
 おそらく学校のマラソン大会とかも「皆、頑張ろうぜ!!」とか
 声で盛り上げるんですけど、本人はスンゴイ後ろの方を走っているとか・・・
 なんちゃってアスリートタイプだとウサギは現在思ってます(笑)

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黒いウサギ

Author:黒いウサギ
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職業:
一応大学院で頑張ってます

好きな物:
ノンアルコール飲料が
美味しく感じ始める

パスタ系全般
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②フォレスト・ガンプ
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④ミックマック
⑤パラノーマル・アクティビティ

好きな本BEST5
①ジョジョの奇妙な冒険
②ゼロの使い魔
③容疑者Xの献身
④ひつじのうた
⑤銀魂

2012年、24になるウサギですが、
いい年にしたいですホント。
いろいろ込みあう大学院生活ですが、
楽しみつつ頑張っていきます!

PS:
質問、お悩み、ご相談の方は
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